どうも、くじらいどです。
DNSって、サーバーの設定をしていると必ず出てくるのに、説明を読んでも「名前解決」とか書いてあって、自分は余計わからなくなりました。
これ、電話帳だと思うとすんなり理解できます。名前で引いて番号を調べる、それだけの仕組みなんですよね。
この記事では、DNSの役割と「ドメインを設定したのにサイトが表示されない」の理由を図で解説したいと思います。
結論:DNSはインターネットの電話帳
まず名前の正体から。DNSは Domain Name System(ドメイン・ネーム・システム) の略です。そのまま「ドメイン名を扱う仕組み」という意味で、名前が仕事内容そのものなんですよね。
で、その仕組みがやっているのは、たった1つです。
ドメイン名(名前)を、IPアドレス(番号)に変換する。
電話帳で「山田さん」を引いて電話番号を調べるのと同じこと
※番号は説明用の例です
くじらいど「名前解決」って言われるとビビりますが、要は「名前から番号を割り出す」ってだけの話なんですよね。
IPアドレスとは?=電話番号
インターネットにつながっている機械には、すべて番号が振られています。これがIPアドレスです。
IPは Internet Protocol(インターネット・プロトコル) の略。プロトコルは「約束ごと」という意味なので、「インターネットで通信するときの約束ごと」ですね。その約束の中で「相手を番号で指定する」と決まっているので、その番号がIPアドレスです。
通信はこの番号でしか届きません。「kujiride.com に送って」では機械はどこに送ればいいかわからないんです。
じゃあ最初から番号を打てばいいじゃないか、という話になりますが。
アマゾン → 192.0.2.57
くじらいど → 192.0.2.1
amazon.co.jp
kujiride.com
人間は名前が得意で、機械は番号が得意。その間を通訳しているのがDNSです。
IPアドレスには古い形式(IPv4・数字4組)と新しい形式(IPv6・もっと長い)があります。IPv4は数に限りがあって足りなくなってきたので、新しい形式が増えている、という話です。使う側が意識することはほぼありません。
サイトが表示されるまでの流れ
アドレスバーにURLを打ってからページが出るまで、裏ではこれが起きています。
この時点ではブラウザも「どこにあるサイトか」を知りません。
前に来たことがあるサイトなら、パソコンが番号を控えています。あればここで終了なので、2回目以降は表示が速いんです。
控えがなければ、契約しているプロバイダなどのDNSサーバーに「kujiride.com の番号を教えて」と聞きます。
返ってきたIPアドレス宛に「ページをください」と送ります。
ここまで、うまくいけば1秒もかかりません。
▼ 図にするとこの流れです
DNSがわかると解決すること
ここからが実用です。DNSの仕組みを知っていると、このへんのトラブルで慌てなくなります。
ドメインを設定したのにサイトが表示されない
一番よくあるパターンです。結論から言うと、たいてい壊れていなくて、待っていれば直ります。
理由は、世界中のDNSサーバーが、調べた結果をしばらく手元に控えているからです。毎回おおもとに聞きにいくと重いので、答えをメモして使い回しています。
つまり新しい登録をしても、古いメモを持っている電話帳は、その控えが切れるまで古い答えを返し続けます。
サイトが見える
まだ見えない
同じ時間でも「自分は見えるのに友達は見えない」が起きるのはこれ
この控えが切れるまでの時間は設定によって変わりますが、数時間〜1日程度で切り替わることが多いです。焦って設定をいじり直すと、かえってこじれることがあるので、待つのも大事だと思います。
ちなみにこの「控えの有効期限」には名前があって、TTLと言います。Time To Live(タイム・トゥ・リブ)=生きていられる時間、という意味です。DNSの設定画面に出てくる数字で、単位は秒。3600なら1時間です。
サーバー移転の予定があるなら、移転の数日前にTTLを短く(300秒=5分など)しておくと切り替えが速く済みます。移転が終わったら元に戻す。プロがやっている小技です。



よく「浸透待ち」と言われるやつです。じわじわ広がってるイメージで語られますが、実際は「古いメモが切れるのを待ってる」だけなんですよね。
自分だけサイトが見えない
他の人は見えているのに自分だけ見えない場合は、自分のパソコンが古いメモを握っている可能性があります。
- ブラウザのキャッシュを消す(Ctrl+F5)
- スマホの回線(Wi-Fiを切ってモバイル通信)で見てみる → 見えたらDNSの控えが原因
- パソコンを再起動する
「スマホの回線に切り替えて見てみる」は切り分けとして優秀なので、覚えておくと便利だと思います。別の電話帳を見にいくことになるので、それで見えれば「サイトは正常で、自分の環境の問題」と判断できます。
DNSを変えるとネットが速くなる、の意味
「DNSを 8.8.8.8 に変えると速くなる」という話を見たことがあるかもしれません。
あれは使う電話帳を、プロバイダのものから別のものに変えるという意味です。8.8.8.8 はGoogleが無料で公開している電話帳、1.1.1.1 はCloudflareのものです。
ただし速くなるのは「番号を調べる部分」だけです。回線そのものが速くなるわけではないので、動画の読み込みが劇的に改善したりはしません。なので、期待しすぎない方が良いと思います。
用語の正体(何の略なのか)
この分野の用語はほぼ全部が英語の略で、正式名称を見ると意味がそのまま書いてあります。知っておくと丸暗記しなくて済みます。
| 略語 | 正式名称 | 直訳すると |
|---|---|---|
| DNS | Domain Name System | ドメイン名の仕組み |
| IP | Internet Protocol | インターネットの約束ごと |
| TTL | Time To Live | 生きていられる時間(=控えの有効期限) |
| URL | Uniform Resource Locator | 資源の場所を示す統一の書き方 |
| ISP(プロバイダ) | Internet Service Provider | インターネットを提供する事業者 |



TTLなんて「なんかの設定値」くらいに思ってましたが、「生きていられる時間」と知った瞬間に何の数字かわかりました。こういうの多いです。
ちなみに「名前解決」という硬い言い方も、英語では name resolution。resolution には「解決」のほかに「はっきりさせる」という意味があるので、「名前をはっきりさせる(=どこを指すのか確定させる)」と読むと自然です。
まとめ
- DNS=インターネットの電話帳。名前から番号を調べる仕組み
- DNSは Domain Name System の略。名前がそのまま仕事内容
- IPアドレス=電話番号。通信は番号でしか届かない(IP=Internet Protocol=通信の約束ごと)
- TTL=Time To Live=控えの有効期限。移転前に短くしておくと切り替えが速い
- 人間は名前が得意・機械は番号が得意。その通訳がDNS
- DNSは調べた答えをしばらく手元に控えている(だから2回目は速い)
- 設定変更が反映されないのは、その古い控えが残っているから。数時間〜1日で切り替わることが多い
- 自分だけ見えないときは、スマホの回線で見ると原因を切り分けられる
- 8.8.8.8 などに変えると速くなるのは「番号を調べる部分」だけ
DNSは名前が硬いだけで、やっていることは電話帳そのものです。「名前を番号に変える係」と覚えておけば、サーバー設定の画面で出てくる用語もだいぶ怖くなくなると思います。
以上、くじらいどでした!
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